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SfM写真解析データと3Dレーザー点群比較

ドローン(UAV)等で撮影された複数の画像から形状を復元するSfM(Structure from Motion)ソフトウェアを使用して3次元モデルを作成し、測量計測などに利用しようとする業者様から近年多々お問い合わせを頂きます。優れたソフトであっても写真解析だけで出来る事にはには限界があります。
ここに弊社でも十数年来導入しているSfM写真解析ソフトにて復元した3次元形状(地形)と、最新レーザー計測データの比較画像を掲載いたします。

(写真左:レーザー計測カラー点群、右画像:写真復元3D点群)

鉛直方向から比較した3次元モデルに大きな差はみられない。しかし点密度は、それぞれの計測距離や設定・機器性能にもよるが、写真画像の方が点密度は多い。

(写真左:レーザー計測カラー点群、右画像:写真復元3D点群)

鳥瞰で見ると、レーザー点群の家屋に壁面が無く屋根が浮いて見える。写真モデルは死角となった部分に穴が空き、また高低差の少ない形状が潰れた形状になり、Z(高さ)方向の再現が適切に行われていない。

(写真左:レーザー計測カラー点群、右画像:写真復元3D点群)

それぞれ同一箇所を断面で比較するとレーザー計測は地表形状がリアルに再現されており、ビニールハウス内の地面や、樹木植生下も計測できた点群が確認できる。

写真解析モデルは、Z方向の再現に弱く実際の形状とは異なる結果となった。また、樹木森林部は上部表層のみの形状再現となり地表の断面を取得する事が出来ない。(特に写真解析は撮影画像のコンディションにより結果に大きな差が生じる)

計測地の環境や規模に応じ適切な計測方法の選択が時間とコストの節約になると思います。

2018年06月10日

ソフト導入で地形データの品質向上!

需要拡大に応じ、評判のよい処理ソフトを導入。違いに驚くばかり・・・ 今まで時間をかけてクラス分類処理をしたり出力後の線形を平滑処理しておりました。今後は、よりリアルな地形が取得でき、処理費用の負担が少なくなりそうです!

点群のクラス分け(フィルタリング)処理後、DEMラスター(数値標高モデル画像)を作成して等高線を生成いたします。

DEMラスターのサンプリング(メッシュ)値は0.25m、等高線間隔は1m(赤色計曲線は5m間隔)

サンプル画像は、海抜500m(標高差250m)道南地方の自然森林急傾斜地。対地500mからPRP200khzでレーザー重複計測(約5コース各3重複)、平均点密度約21点/m2。

使用処理ソフト:Pospack、RiPROCESS、Terrasolid、ArkGIS

 

2018年05月22日